これから伸びる産業として注目されているのがドローンです。空中からの撮影や作業をするのに適した機体で、一人でも簡単に操縦できて多様な動作ができるからです。また、オペレーターが完全に手動で操縦するだけでなく、自動操縦を組み込めるという点も注目されています。建設物などの点検や災害時の支援、物品の運搬などにおいて自律走行ができれば、非常に効率よく運用できるようになります。
こうしたドローンを操縦するのは、専門の訓練を受けたオペレーターですが、自律走行などのプログラミングをするのはIT業界のエンジニアです。さまざまな形でプログラムを組むことができますが、最近はAIを使うケースが増えてきました。ドローンに搭載したセンサーやカメラから入る情報を基に、目的地までの飛行を自動で調整していくためにAI技術が必須となっているからです。
こうしたことを考えると、AIの構築ができるPythonのプログラミングができるエンジニアの需要が高まることが考えられます。同時に、それぞれのドローンメーカーで特有のフレームワークやソフトを提供していますので、個別の対応ができると実務的に楽になります。また、ドローンはほとんどの場合、スマホやタブレットを使って操縦しますので、専用アプリが必要となります。C言語やJavaなどを使ってアプリを設計、開発できるスキルも求められることになります。
ほかにも、ドローンによる事業は画像を撮影して解析する作業が多い傾向にあります。そのため、画像処理や解析のスキルも持っていると、幅広い分野で活躍する助けとなるでしょう。